【エリアの特徴を比較】福岡市に住むなら何区がおすすめ?

福岡市は人口約161万人、東京23区を除き、横浜市、大阪市、名古屋市、札幌市に次ぐ全国で5番目に人口の多い市です。7つの区で構成されており、どのエリアにも魅力があるので、どこに住めば良いのか迷う方も多いと思います。
「結局何区が住みやすいのか?」それぞれのエリアにどのような特徴があるかどのような人におすすめか住みやすい街・エリアはどこか独断と偏見でご紹介します。

目次

福岡市はどんなところ?全体像を把握

福岡市は博多区・中央区・東区・西区・南区・城南区・早良区の7区で構成されています。
まずはざっくりとそれぞれの区の特徴をご紹介します。

福岡市を構成する7区

福岡市の7つの行政区の特徴

福岡市にはどんな区がある?

  • 交通の拠点「博多駅」や「福岡空港」、歓楽街「中洲川端」など擁する【博多区】
  • 九州最大の繁華街「天神」、大濠公園やPayPayドームなどがある中心地【中央区】
  • 再開発が進み大型ショッピング施設も多い福岡市最大のベッドダウン【東区】
  • 山と海に囲まれ自然も豊かな家族に人気のベッドダウン【西区】
  • 交通アクセスが良く環境の良い住宅地が広がるベッドタウン【南区】
  • 中心部に位置し、繁華街へのアクセスの良さと住宅地の両面を持ち合わせる【城南区】
  • 北部には高層マンション、南部には落ち着いた住宅街と2面性を持つ【早良区】

福岡市の区ごとの特徴と住みやすい街

交通の拠点「博多駅」や「福岡空港」、歓楽街「中洲川端」など擁する【博多区】

博多区には「博多駅」「福岡空港」「博多港」と陸空海の交通拠点があり、アジアの玄関口とも言われています。

ターミナル駅の「博多駅」は、駅直結のアミュプラザや阪急百貨店・KITTEなど商業施設が充実しており、飲食店も豊富です。周辺はビルが立ち並んでいるオフィス街になっていて、東京で言うと丸の内・大手町・有楽町のようなイメージです。
新幹線や高速バスが通っているのに加え、直通5分で福岡空港に行くことができるので、出張の多い方や旅行好きな方にも大変便利です。

博多駅から徒歩圏内には、「キャナルシティ」という大型のショッピングモールや、夜には屋台が立ち並ぶ歓楽街「中洲川端」などがあり、便利で賑やかな場所です。

博多駅〜中洲川端あたりは大変便利な反面、昼夜問わず人で賑わっている少し騒がしいエリアなので、落ち着いて暮らしたい方には不向きかもしれません。
福岡を満喫したい方や利便性を重視される方、ビジネスマンや一人暮らしの方などにおすすめです。

また博多駅の隣のJR「竹下駅」付近は再開発が行われており、駅から徒歩10分程度の約8haもある青果市場跡地に大型商業施設「ららぽーと」が完成予定です。それに合わせてマンションも次々と建設されています。

博多駅周辺は家賃が少し高めですが、博多駅から徒歩やバスで少し距離があったり一駅離れたりすると、比較的リーズナブルに住むことができます。

博多区の賃貸マンション家賃相場

ワンルーム:5.8万円
1LDK:7.2万円
2LDK:8.7万円
3LDK:9.8万円

参考:SUUMO

九州最大の繁華街「天神」、大濠公園やPayPayドームなどがある中心地【中央区】

「天神」は百貨店やファッションビルなどの商業施設、飲食店等が集まっている九州最大の繁華街です。地下には地下鉄空港線「天神駅」〜地下鉄七隈線「天神南駅」を接続する約590mの地下街があり、西鉄福岡(天神)駅や西鉄天神高速バスターミナルへも直結しています。

天神から歩いて数分のところには「大名」というエリアがあり、セレクトショップやアパレルブランド、古着屋、飲食店などが並ぶ若者に人気のエリアがあります。
その他にも「薬院」「今泉」「赤坂」など、飲食店やカフェが立ち並ぶエリアも徒歩圏内です。

都営公園の「大濠(おおほり)公園」は、大きな池や芝生、日本庭園や美術館などがあり、優れた景観を誇る福岡市のオアシスです。遊歩道(1周2km)でジョギングをしている人がいたり、池の周りでくつろいでいる人がいたり、芝生エリアで子ども達がボール遊びをしていたりと、都会の中にゆったりとした空間が流れています。

福岡ソフトバンクホークスの本拠地である「福岡PayPayドーム」も中央区にあり、野球以外にもライブや展示会等のイベントが催されています。

このように福岡の中心地である中央区は、ショッピングスポットや飲食店が豊富でなんでも揃う大変便利な場所です。一方で大きな公園があり環境も良いので、居住地としても人気があります。
都心部に住みたい方には最適のエリアだと思います。
また「浄水通り」や「桜坂」「大濠」など高級住宅街もあるので、住環境を重視したい方にはおすすめです。

一方で他の区と比べると家賃相場が高めです。東京の都市部に比べると断然安いので手が届かないレベルではないと思いますが、移住の目的に生活コストを抑えるという点がある方は少し離れる方が良いと思います。
(逆に都心部にこの値段で住めるという魅力もあります)

天神から徒歩圏内は人通りが多く夜まで賑やかなエリアなので、家族には大濠公園付近が住環境が良さそうだと個人的には思います。

中央区の賃貸マンション家賃相場

ワンルーム:6.2万円
1LDK:8.6万円
2LDK:11.0万円
3LDK:12.9万円

参考:SUUMO

再開発が進み大型ショッピング施設も多い福岡市最大のベッドダウン【東区】

東区は福岡市で最も人口が多い区です。政令指定都市の行政区の中では横浜市港北区に次いで全国で2番目に人口が多い区だそうです。利便性が高いながらも海と山に囲まれていて景観が良い、ファミリーに人気のベッドタウンです。
また「千早駅」や「香椎駅」付近など再開発が進んでおり、今福岡で最も進化している街と言えるのではないでしょうか。

志賀島(しかのしま)と本土を繋ぐ「海の中道」には海浜公園や水族館マリンワールド、ゴルフ場・ディキャンプ場など、様々なレジャー施設があります。
コストコやIKEAも東区にあり、大型商業施設が豊富です。
地下鉄・JR・西鉄・バスが通っており交通アクセスが良い点も魅力です。

香椎照葉にある「アイランドシティ」は博多湾に建設された人工島で、現在も開発が進む新しい都市空間です。街には緑豊かな美しい景観が広がっており、その中に次々とマンションや住宅が建設されています。
公園や病院・体育館など街の中で完結する便利さがあり、近代的な都市なので、新しい街が好きな方にはおすすめです。最寄駅からは徒歩で20分ほどかかるため、基本的には車中心の生活になると思います。アイランドシティへ続く道は限られるため、渋滞には注意です。

我が家は結局選ばなかったのですが、有力な移住先候補地として東区をあげていました。
理由は交通の便の良さ・駅近マンションの充実・買い物に困らない・家賃相場が比較的安めということが挙げれます。特に「箱崎駅」や「千早駅」「香椎駅」などJRと西鉄の2路線使えるエリアを中心に探していました。駅近に比較的手頃な価格のファミリー向けマンションがあり、スーパーも近く、住みやすそうな印象です。

東区の賃貸マンション家賃相場

ワンルーム:5.3万円
1LDK:6.6万円
2LDK:7.9万円
3LDK:9.0万円

参考:SUUMO

山と海に囲まれ自然も豊かな家族に人気のベッドダウン【西区】

西区は自然環境に恵まれており、日常的に海を眺めることができるエリアも多く存在します。隣には観光やレジャースポットとしても人気の「糸島市」があり、車ですぐにアクセスすることができる点も魅力の一つです。
一方地下鉄空港線で都心まで1本と利便性も高く、イオンモールなどの郊外型スーパーも充実しています。
環境と利便性のバランスが取れたエリアで、ファミリーや移住者にも人気のベッドタウンです。

福々夫婦

実は我が家も西区を選びました。
とっても住みやすく気に入っているので贔屓目で紹介します!

落ち着いた環境で暮らしたい方や自然が好きな方、子育て世帯などにおすすめで、家賃相場も比較的手頃です。
そんな福岡市西区で特におすすめの街を3つご紹介します。

姪浜エリア

西区で一番人気のあるエリアで、「姪浜駅」は地下鉄空港線の終点かつJR筑肥線の始発駅でもあります。天神駅まで約15分、博多駅まで約20分と好アクセスで、姪浜駅発の電車に乗れば座って行くことができます。
駅中にはショッピング施設が入っており、スーパーやファーストフード、パン屋などが小さなお店が集まっています。駅周辺にも区役所、病院、スーパー、UNIQLOや百均などのショッピングスポットなどがあり、日常生活には困りません。

駅から少し離れた場所には、「マリナタウン」という開発された住宅地があります。海沿いは綺麗に整備された遊歩道になっており、その付近には大型のイオンもあり、ファミリーに人気のエリアです。

また駅からバスで約15分のところに「マリノアシティ」という九州最大級のアウトレットモールがあり、県内外から多くの人が集まります。観覧車があったり、隣には「NOBOLT(ノボルト)」という屋内型スポーツ・アスレチック施設があったりと、休日の遊び場としても最適です。

九大学研都市エリア

2005年に九州最難関の国立大学である「九州大学」が移転し、この地に伊都キャンパスが開設されました。それに伴いJR筑肥線(地下鉄空港線直結)「九大学研都市駅」が新設され、周辺の開発が進みました。
新しくできた駅なので、周辺は綺麗に整備されており、道も広々としています。マンションや住宅地もその頃に開発され、新興住宅地として発展を遂げています。今も開発されている場所があり、駅から徒歩約10分のところで「福岡市北原・田尻土地区画整理事業」が進んでおり、戸建て住宅用地の分譲が開始されていたり、商業施設の新設等が予定されています。

駅前にはイオンや地域交流センター(区役所の出張所で様々な行政手続きができる)、公園などがあり、便利で治安の良い場所です。公園ではいつも大勢の子どもたちが遊んでおり、子育て世帯が多く暮らしています。
一方九大生など学生も多く、単身用のマンションも多数あります。

橋本エリア

西区の中でも南側にあるエリアで、「橋本駅」は天神南駅から約25分のところにある地下鉄七隈線の終点です。2023年には七隈線が博多駅まで延伸する予定なので、これからさらに便利になることが予想されます。
駅には大型ショッピング施設である木葉モールが直結しており、買い物にも便利です。

また福岡都市高速環状線が走っており、高速沿いにはホームセンターや家電量販店、ディスカウントストアや飲食チェーン店など、郊外型のお店が充実しています。

このように西区は特にファミリーにおすすめのエリアです。利便性を重視したいなら姪浜、新しく整備された景観が好きな方は九大学研都市、大型商業施設で買い物をしたい方は橋本など、ご家族の生活スタイルに合わせて選ぶと良いと思います。

西区の賃貸マンション家賃相場

ワンルーム:5.0万円
1LDK:6.4万円
2LDK:7.9万円
3LDK:9.1万円

参考:SUUMO

交通アクセスが良く環境の良い住宅地が広がるベッドタウン【南区】

南区は天神から繋がる西鉄天神大牟田線や博多駅を通るJR鹿児島本線が乗り入れるアクセスが便利なエリアです。
大半に住宅地が広がるエリアで、公園やスーパー・郵便局など生活環境が整っています。利便性の良さと住環境の良さが人気の、幅広い年齢層の方におすすめなベッドタウンです。

駅から離れるとため池や公園が点在し、緑地も豊富です。
南側には城南区・早良区・南区にまたがる「油山」があります。標高597mとハイキングにもぴったりで、キャンプなどのレジャーも楽しめます。中腹にある片江展望台からは福岡市内を一望でき、夜景も綺麗です。
また「も〜も〜らんど 油山牧場」という牧場もあり、搾乳体験や乗馬体験など様々な体験ができます。

「大橋駅」は福岡市の住みやすい街上位に選ばれる人気のエリアで、特急が止まり交通の便が良く、駅前はスーパーや家電量販店などが充実しています。2019年4月には駅ビルが大規模リニューアルし、「RAIRIA Ohashi(レイリア大橋)」がグランドオープンしました。飲食店も多く、日常生活に十分な環境が揃っています。
また九州大学大橋キャンパスがあるため、学生も多く暮らしています。

隣の「高宮駅」も緑が多く、スーパーなども充実した住みやすい街です。天神からも自転車でも約15分と近いので、通勤や通学にも便利です。

南区の賃貸マンション家賃相場

ワンルーム:5.6万円
1LDK:7.1万円
2LDK:8.7万円
3LDK:9.9万円

参考:SUUMO

中心部に位置し、繁華街へのアクセスの良さと住宅地の両面を持ち合わせる【城南区】

城南区は福岡市のほぼ中心に位置し、地下鉄七隈線が通っています。天神まで好アクセスで、将来的には博多駅までも一本で行けるようになります。バスでの移動も便利です。
落ち着いた住宅街が広がるエリアである一方で、山や川など自然も豊かで、「油山」や「友泉亭公園」という旧福岡藩主黒田家の別邸跡を整備した公園があります。
福岡大学や中村学園大学があり、学生も多く住んでいて活気があります。

「別府駅」は天神南まで約10分、大濠公園まで自転車で10分と好アクセスで、駅から10分圏内に複数のスーパーがあります。隣は再開発された六本松駅で、商業施設やお洒落な飲食店などがあります。
「茶山駅」や「金山駅」は駅前にスーパーがあり便利です。

城南区の賃貸マンション家賃相場

ワンルーム:5.3万円
1LDK:6.8万円
2LDK:8.3万円
3LDK:9.5万円

参考:SUUMO

北部には高層マンション、南部には落ち着いた住宅街と2面性を持つ【早良区】

7区で最も面積が広い早良区は、海沿いの北部と内側の南部とで全く表情が変わる地区です。

北部には地下鉄空港線が通っており、観光施設やオフィスビルはこちらに集中しています。
湾岸には人工ビーチである「シーサイドももち」があり、この周辺に福岡のランドマーク「福岡タワー」があります。またテレビ局等のオフィスビルも集中していて、ビジネスの拠点にもなっています。百道(ももち)エリアは高層マンションが並ぶ高級住宅街としても知られています。

「西新駅」周辺には九州を代表する私立大学「西南学院大学」や、福岡トップレベルの進学校である「修猷館(しゅうゆうかん)高等学校」などがあり、文教地区としても有名です。
海沿いの都会的な景色の反面、西新商店街や藤崎通り商店街など、昔ながらの商店街が並ぶ一面もあります。

一方南部は地下鉄七隈線が通っており、落ち着いた住宅街が広がっています。脊振山地(せふりさんち)で佐賀県と隣接しており、自然も豊かです。
この辺りは私達が物件を調べた限り、家賃相場が最低水準で魅力的でした。

早良区の賃貸マンション家賃相場

ワンルーム:6.0万円
1LDK:7.8万円
2LDK:9.7万円
3LDK:11.2万円

参考:SUUMO

まとめ

福岡市の7区の特徴をご紹介しましたが、結論どの地区に住んでも住みやすいと思います。
最後にもし自分がその立場だったらどこに住みたいか、ご紹介します。

ファミリーで住むならどこに住みたい?

西区/姪浜〜九大学研都市・東区/箱崎〜香椎・南区/高宮〜大橋

単身サラリーマンならどこに住みたい?

博多区・中央区

金銭的に余裕があるならどこに住みたい?

中央区/大濠公園周辺・早良区/空港線沿い(西新など)

コストを抑えるならどこに住みたい?

西区/JR筑肥線沿い・早良区/七隈線沿い

福々夫婦

主観も多くなりましたが、少しでも参考になれば幸いです!

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この記事を書いた人

コロナをきっかけに東京から福岡に移住した30代夫婦。WEBディレクターのオートン(夫)とWEBエンジニアのメートン(妻)の2人で運営しています。福岡移住歴1年。移住者の目線で福岡移住のリアルを発信していきます。

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